11月4日の郵政上場も、3社ともに公募価格よりも高い初値をつけ成功に終わった。国民的投資イベントともいわれた今回の上場で、IPOに興味を持った方も多いのではないだろうか。
12月11日、東証2部に「ランドコンピュータ」が上場する。ランドコンピュータの事業内容と将来性、そして購入するならどの証券会社が良いのか探っていこう。
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創業40年超のIT企業ランドコンピュータ
創業40年を超えるコンピュータ業界では老舗ともいえる「ランドコンピュータ」。一体どのような事業を行っている企業なのであろうか。また、独自性と将来性についてはどのように分析できるだろうか。
【システムインテグレーション】
ランドコンピュータはシステムインテグレーション、つまり、クライアントが抱える課題を分析し、解決を導く情報システムの構築・導入・運用をトータルで行う企業だ。現在、ランドコンピュータは金融や流通、医療分野や公的企業などの幅広いクライアントを抱え、それぞれの事業効率を向上させるシステムを提供している。
【独自性と将来性】
事業効率を向上させるためにクラウドシステムを提供するIT系企業は、近年非常に増えてきている。だが、ランドコンピュータのように40年を超える実績を持つ企業となると、日本でも数えるほどしかないのが現実だ。今後は、クラウドシステムを導入する企業の裾野が広がると予想されるので、将来性も見込めると言えるだろう。
基本情報
会社名 | 株式会社ランドコンピュータ |
公式ページ | http://www.rand.co.jp/ |
主幹事証券会社 | 野村證券 |
上場詳細情報
仮条件 | 11月20日決定 |
公募価格 | 12月2日決定 |
初値 | – |
上場までのスケジュール
ブックビルディング期間 | 11/25~12/1 |
購入申込期間 | 12/3~12/8 |
上場日 | 12/11 |
発行株数
公募株数 | 32万3500 |
売出株数(OA含む) | 10万 |
当選株数 | 42万3500 |
証券会社別IPO割り当て数
割り当て(%) | 証券会社名 |
– | 野村證券 |
– | SMBC日興証券 |
– | SBI証券 |
– | マネックス証券 |
– | SMBCフレンド証券 |
– | 岩井コスモ証券 |
– | 丸三証券 |
– | いちよし証券 |
– | エース証券 |
ランドコンピュータのIPOの魅力
IPO(新規公開株)自体にはどのような魅力があるのだろうか。ランドコンピュータが上場する魅力についても見てみよう。
【IPOの勝率の高さ】
IPOは上場前に公募によって販売権を分配する株式である。予想される株価より公募価格が低く設定されることも多く、初値(上場後に初めてつく株価)が公募価格を上回るケースが非常に多い。実際にここ数年のIPOを見ても、8割ほどの確率で初値が公募価格を上回っている。つまり、公募価格で購入して初値で売却するだけで利益を得られる投資となっているのだ。
【株価が高騰することもある】
初値が公募価格の数倍になる場合も頻繁に起こる。特にIT系企業や通信系企業など、将来性が高いとみられがちな企業の場合は、初値だけでなくその後の株価も高騰することが珍しくないのだ。
【マザーズよりも規模の大きい東証2部への上場】
IT企業はマザーズに上場することが多いが、ランドコンピュータは東証2部に上場する。
マザーズに上場するためには株主数が200名以上であることが求められるが、東証2部は800名以上が求められ、また上場時の時価総額見込みもマザーズが10億円であるのに対して東証2部は80億円であること等、上場基準が東証2部はマザーズと比較するとより厳しいものになっている。
【右肩上がりの好調な業績】
これらの厳しい条件を満たすランドコンピュータは、浮き沈みの激しいIT業界においても確固とした地位を確立しているといえるだろう。実際に、直近の4期において売上高・利益高ともに順調に成長しており、今後の展望の明るさをうかがわせている。
ランドコンピュータのIPOに適した証券会社
では、ランドコンピュータのIPOはどのように購入できるだろうか。またランドコンピュータのIPO購入に適した証券会社はどこと言うことができるだろうか。
【IPOの購入場所】
上場後の株式はどの証券会社でも購入することができるが、上場前のIPOは特定の証券会社の見て購入することができる。IPOそれぞれにおいて取り扱う証券会社が決まっているので、ランドコンピュータのIPOを購入するときは、ランドコンピュータのIPOを取り扱う証券会社で注文する必要がある。
【IPOの購入方法】
IPOを購入するためには、公募に参加する必要がある。上場2~3週間前に公募受付が行われるので、その期間内に参加意思と希望数量を示し、抽選に当選した場合のみ購入手続きに進むことができる。
抽選は公募受付終了1週間後に行われることが多いので、抽選結果を確認し、購入期間中に忘れずに購入手続きを行おう。
IPOの当選確率を上げる方法
人気のIPOは当選確率がかなり低くなる。だが複数の証券会社から申し込むなら、抽選回数が増えて当選のチャンスを大きくすることができる。
また、購入金額に応じて当選確率が上がる証券会社や、購入金額にかかわらず平等に当選権が与えられる証券会社など、証券会社に応じて抽選方法が異なることにも注目しよう。自分にもっとも有利な抽選方法を行う証券会社を選択することで、当選確率を上昇させよう。
ランドコンピュータのIPOの場合は
ランドコンピュータのIPOを取り扱う証券会社を見てみよう。
ネット証券界最大手の「SBI証券」は購入額に応じてチャンスが増えるタイプの証券会社だ。SBI証券独自の「IPOチャレンジポイント」という制度があり、IPO抽選に外れるごとにポイントが溜まり、そのポイントを使うことで当選確率を上げることもできる。
また、「マネックス証券」は購入金額にかかわらず1口座につき1抽選権が与えられるタイプなので、小口投資家には嬉しい証券会社だ。SBI証券と比べると口座開設数も少なく、倍率がSBIより低くなることも予想できる。
IPOの抽選に参加するためには、証券会社の口座を保有していることが最低限必要だ。公募受付は上場の2~3週間前に行われるので、早めに口座開設の手続きを行おう。
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